ついに「Optima 16.5 Merino Jersey」から登場した、6ボタンダブルブレストジャケットの魅力とは。

ついに「Optima 16.5 Merino Jersey」から登場した、6ボタンダブルブレストジャケットの魅力とは。

2023年秋冬のMOVB新作として登場した「Optima 16.5 Merino Wool Jersey ダブル6Bテーラードジャケット」。

ボタンが2列に並んだ「ダブルブレスト(ダブルブレステッド)」です。

今回はこのダブルブレストの魅力に迫ります。


イギリス海軍のPコートが始まり

歴史をさかのぼると、ダブルブレストジャケットは実に興味深いジャケット。

ダブルブレストジャケットの起源の一説は、イギリス海軍にあると言われています。(諸説あり)

船上で過ごす海軍軍人のために、風の侵入を防げるように「右前」「左前」でもボタンを合わせられるようにと開発されたのがご存じ「Pコート」。

その後、時代を経て軍人用から乗馬用のコートなどへと変化していきます。

“紳士”のためのアウターとしてPコートが用いられるようになったのは、1780年代と考えられており、当時はまだ、着丈の長い燕尾服ようなシルエットが基本。まだスーツ・スラックスのようなスタイルは見られなかったそう。

そして、19世紀の半ば頃、ダブルブレストジャケットがスーツとして着られるようになり始めます。

徐々に普及し始め、1900年代にイギリスのファッションアイコンがダブルのタキシードを着用したことで注目が集まります。このころから一気にダブルブレストジャケットは紳士のアイテムとして拡大。「アルマーニ」がダブルブレストを展開したこともあり、日本国内でも広がっていきました。

ダブルブレストはイギリス海軍から始まり紳士のためのジャケットへと進化を果たした、スーツの歴史を語るうえでなくてはならないジャケットであることは間違いありません。


見直され始めたダブルブレスト

日本では「バブル期」にシルエットが緩めのダブルブレストジャケットを大人たちが羽織り、日常を謳歌する姿が印象に残っている方も少なくありません。

また、“貫禄”のあるその見た目から、「年配の紳士が結婚式で着用するジャケット」というイメージが根強くあるでしょう。

そんなイメージからバブル終焉とともに、ダブルブレストは敬遠され始めます。

しかし、昨今、このダブルブレストが見直されてきました。

タイトシルエットのダブルブレストや、ゆったりとしたオーバーサイズシルエットながらメリハリの効いたデザインのダブルブレストなど、クラシカルなダブルブレストの要素は残しながらも、現代的なデザインのダブルブレストが多く見られるように。

ダブルブレストが本来持つ重厚感をたっぷりと残したものや、抑えたものまで幅広く展開され、ビジネスパーソンだけでなく、若者のオフコーデのアイテムとしても用いられるようになりました。

ウィークデーではドレスシャツとタイを合わせてフォーマルに着用。

一方、休日にはTシャツやニットに合わせてカジュアルダウン。

シングルジャケットよりも重厚感を感じさせるダブルブレストだからこそ、フォーマルでは紳士としての風格を感じさせることができ、カジュアルではきれいめなジャケットスタイルを演出できる。

現代においては、そんな二面性を持ったジャケットとしてダブルブレストが評価されるようになりました。


重厚感×スタイリッシュ×快適性。それがMOVBのダブルブレスト

ダブルブレストらしい重厚感はそのままに、きっちり感が漂うスタイリッシュなシルエット、そして、ジャージーだからこそ生み出せる快適性を備えたのが、MOVBが2023年に新発売したダブルブレスト「Optima 16.5 Merino Wool Jersey ダブル6Bテーラードジャケット」です。


年間生産量わずか4%。16.5マイクロンの希少なメリノウールジャージー

ベースとなるのが、MOVB独自のジャージー素材「Optima 16.5 Merino Wool Jersey」。

希少性の高い極細ウール糸「SUPER 140's(16.5マイクロン)」を高密度に編み上げたジャージー素材。

「ハイグレードな高級スーツ地に使われるほどの繊細なウール」と、スポーツウェアにも取り入れられる伸縮性抜群の「ジャージー」を組み合わせた、「高級感」と「快適性」を備えた独自ウール素材となります。

SUPER 140'sは主に高級スーツ地として使用される素材ですが、市場に出回る数量が限られる希少性の高い糸。原料はメリノウール100%。メリノウールの中でも年間生産量がわずか4%しか確保できない“16.5マイクロン”の希少なウールを使用しています。

※SUPER 140'sについて

SUPER 140'sとは、「原毛1kgで140kmの長さの糸を作ることができる」ことを意味します。SUPER表記が高くなればなるほど、繊維が繊細で細くなり、生地にした際の風合いが滑らかになります。

SUPER 100's以上を高級な素材と評価するお客様も多く、この点からも「Optima Merino Jersey」のSUPER 140'sは非常に繊細で高品質な素材と言えます。


高密度な28ゲージのジャージー編みで、耐久性・伸縮性・高級感を実現

この希少な原料をスポーツウェアなどにも使われる「ジャージー素材」に仕上げているのが「Optima Merino Jersey」の特徴。

高級感と耐久性が生まれるよう高密度な“28ゲージ”で編み立てることで、ジャケットやパンツに応用できます。さらに密度が上がることで、美しい光沢のあるドレープ性と伸縮性を実現。

高密度に編み上げた後、MOVBを展開する我々ソトーの「染色整理加工」により、カシミヤライクな肌触りの良さはもちろん、上品でナチュラルな光沢感を引き出しています。

ダブルブレストにこのラグジュアリーな光沢と“重厚感”、そして伸縮性を備えた「Optima Merino Jersey」だからこそ、スタイリッシュなシルエットでも窮屈感のない着心地を実現しています。


ジャージーを本格的なテーラード仕立てに

リラクシングウェアのイメージがあるジャージーを、本格的なテーラードジャケットに仕上げた「6ボタンダブルブレストジャケット」。

肩回りを構築的に成型する「肩増し芯縫製」や、胸の「バルカポケット」、袖の「本切羽」など、本格的なテーラード仕立てを採用することで、ジャージーとは思えない立体的で紳士の風格漂うジャケットに仕上げました。

▲左右のボタンを掛けることで重なる部分「打ち合い」は浅めに設定。ミリタリーアウターが発祥と言われるダブルブレストの“クラシカル”な雰囲気や“重厚感”を適度に和らげ、モダンな印象に。


MOVB独自機構「MOVING仕様」により、窮屈感のない快適な肩回りの稼働を実現

肩回りに配された、目を引くレッドのメッシュ素材。

これは、肩甲骨から肩回りの稼働を高めるための人間工学の観点からも考慮したMOVB独自機構「MOVING仕様」。

ドレスシャツやニットの上からジャケットを羽織っても、この特殊な裏地が身体の動きに合わせて追従するため、突っ張り感のない快適な着心地に。

MOVBの「ダブルブレスト」は、希少性なメリノウールを惜しげもなく使用したジャージー素材とラグジュアリー感漂うデザイン、ディティールによって完成した、リラクシングとエレガンスを両立した、MOVBでしか作ることのできない逸品。

ダブルブレストのルーツを踏襲しながらも、現代的な美しさが魅力の「Optima 16.5 Merino Jersey ダブル6Bテーラードジャケット」。

ぜひその手でお確かめください。

【商品概要】
商品名:Optima 16.5 Merino Jersey ダブル6Bテーラードジャケット
カラー:コスモネイビー
サイズ:44・46・48・50
¥73,700(税込)