ファッション市場で
これまで大きな役割を果たしてきている
メリノウール。
その種類は約3000種以上もあるといわれています。
また、メリノウールの歴史は非常に長く
1000年以上の歴史があります。
メリノウールの誕生
メリノウールは12世紀の大スペイン帝国で生まれました。
スペインで飼育されたメリノ羊からできたウールは
高く称賛され、18世紀までは庶民の手に届かない
憧れだったのです。
また、スペインからアメリカを経由し
オーストラリアへ持ち込まれたメリノ羊は
一層上質なオーストラリア産メリノ羊となりました。
オーストラリア産メリノ羊は
国際的なファッション市場で大きな役割を担っており
現在はオーストラリアが
羊毛生産量世界トップです。
近代のメリノウール
18世紀までは王族や貴族たちの所有物であった毛織物ですが
18～19世紀にかけて起こったイギリスでの産業革命により
一般の人々にも毛織物が普及していきました。
耐久性に優れたウールは、軍服や作業着など
実用性を重視する衣類で圧倒的主流でした。
しかし第一次世界大戦後、ファッションにおけるウールの転換期が訪れます。
ココ・シャネルが、上質なウールジャージーのドレスを製作したのです。
戦争の影響で高級素材が手に入れにくくなる一方
ウールジャージー素材は
大量に手に入れることができた上に
安価で着やすかったため
やがて顧客たちに大いに受け入れられるようになったのです。
以来、ウールは常にファッションに
使用されるようになりました。
今日、世界中のファッション デザイナーや牧羊業者は
最高のテキスタイルメーカーと協力して
高品質なメリノウール衣料を生産し
消費者にその天然のメリットを提供しています。
時を越えて愛されるメリノウール
このように古くから人類の歴史と
共にあるメリノウール。
メリノウールは保温性が高く耐久性にも優れ
非常になめらかで弾力性にも優れている
などの様々な特徴があります。
これらは多様化した現代のニーズに合った
衣類を作るのにとても最適な
素材と言えるでしょう。
これらの特徴が
メリノウールがいつの時代でも愛され
現在もファッション市場で大きな役割を
果たしている理由かもしれません。
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